コンセプト

メッセージ

「小豆島 醤の郷 + 坂手港プロジェクト」の取り組みには、行き詰った現代社会へのアンチテーゼがその基本姿勢に底流します。

瀬戸内海には、大小あわせると3,000もの島がありますが、その中でも小豆島は淡路島に次いで2番目に大きな島で、瀬戸内で最も高い800メートルを超える山を擁し、古事記に日本で10 番目に出来た島として記述されるほど、その歴史はこの国の黎明期まで遡ります。時化(しけ)に耐える内海にあり、豊かな自然に溢れ、且つ京都や大阪と至近の距離にあることなど、地政学的に恵まれたことが幸いし、長い歴史の中で交流拠点としての役割を果たしてきたことから、文化、伝統、産業、自然、人情が、地層のように蓄積されてきました。

ところが近現代に入り、西洋近代文明の波がこの国に飛躍的な物質的豊かさをもたらした一方、瀬戸内にかけられたいくつもの大橋とともに、瀬戸内の交流を支えてきた海の道は衰退の一途をたどり、海で現代社会から隔絶された小豆島は、古くから蓄積されてきた文化遺産とともにプリザーブされるように、現代社会の表層からその存在を隠してきました。

そして今、その西洋近代文明に端を発する現代社会は、エネルギー問題、貧富の格差問題、環境汚染問題、破綻寸前の年金や国庫など、世界規模で大きな行き詰まりを見せ、文明的な大きな転換点に直面しています。

人間にとって、本当の豊かさとは何なのか。

「小豆島 醤の郷 + 坂手港プロジェクト」では、小豆島に残る先人たちの遺産に、真の豊かさへのヒントがあると信じ、アート・デザインの分野からコミュニティの再生を模索します。

瀬戸内国際芸術祭 2013 醤の郷+坂手港プロジェクト ディレクター 椿昇

クレジット

瀬戸内国際芸術祭 2013
醤の郷+坂手港プロジェクト ディレクター
椿昇
企画・運営原田祐馬(UMA / design farm) + 多田智美(MUESUM)
写真増田好郎/濱田英明
イラストNoritake
監修小豆島町
〒540-0031 香川県小豆島群小豆島町池田 2100-4
Email:info@relational-tourism.jp
小豆島町役場 瀬戸内国際芸術祭2013推進室総括:松本篤
総括補佐:久利佳秀

醤の郷
主担当:山本真也
副担当:相原隆幸/谷部達海/森貞二/笹谷幸司/山本睦/山本貴裕

坂手地区・神戸航路
主担当:唐橋幹隆
副担当:多田洋志/木村隆志/高橋良雄/森春奈/玉垣智久/谷川潤